Peter Schmid
国籍 スイス タイ北部在住。
私がハンモックプロジェクトを立ち上げたきっかけは、ムラブリのハンドメイドのバッグを見たことに始まります。細かく丁寧に編み上げられた手芸品を見て、手先の器用さと忍耐力が求められるハンモック作りを彼女達ならできるのではないか?という可能性がふと頭に浮かんだのです。
まず初めにシンプルなハンモックの編み方を10人のムラブリに教えました。
その際彼女達と一つの約束ごとをかわしました。それは彼女達の作ったハンモックは全て私達が買い取るといった約束です。
2週間後、彼女たちの作品第一号が私の手元に届きました。薄汚れた白いハンモック。編み目も不均等でヨレヨレ。正直こんな不恰好なハンモックを見るのは私の人生の中でも初めての経験でした。とても微笑ましい思いで作品を見つめたのを今でも鮮明に覚えています。約束どおりハンモックを引き取り、引き換えにお金を渡しました。
それから数ヶ月経ち、彼女たちの技術は格段と上がってきたので、次にハンモックの染め方を教えます。その後も完成したハンモックの買取りを続け、3年後には村全体に編み手が広がりました。
糸を染める人、糸を巻きつける人、糸を編む人。 それが今から10年前のお話です。
編み手は現在90名ほど。村の約半分の人達が世界に誇る高度なハンモック職人です。年齢もさまざまで、上は40代から下は18歳。 ムラブリブランドは現在世界15カ国以上の国々に広まっています。 カナダ、フランス、デンマーク、ノルウェイ、イギリス、スイス、日本の7カ国に主要エージェントが存在しています。 (当社ムラブリ・ハンモックが日本代表エージェントとして2009年より契約を結んでおります)
ムラブリの夢 さまざまな変化や差異に抗して独自性を保ち続けること。生活習慣や言語など誇り高い文化を消滅させないこと。ハンモック職人としての経済的自立。 個人的なささやかな夢ですが、ムラブリに繊維工学の技術を習得させて、いつか自分のポジションをムラブリに任せたいと考えています。
最後に日本の皆さんに 私達のハンモックプロジェクトに関わっていただいている各国代表のエージェントはムラブリ支援を最優先目的として“心”の活動をしていただいております。大変誇りに思います。そのおかげでムラブリは今日も穏やかな日々を送ることができます。澄んだ美しい瞳、太陽の笑顔、感謝の気持ちを持ち毎日明るく生き続けることができるのです。 いつも温かく見守っていただき感謝いたします。 私たちはやわらかいムラブリのベッドにゆられながら、みなさまがハンモックとともにすごす、素敵な時間を夢みています。
※2009年現在、ピーター氏は新たにハンモック制作工房を立ち上げ、貧しい少数部族を支援すると共にハンモック職人育成に力を注いでおります。『MLABRI HAMMOCK』は、ムラブリ部族と太鼓判を押された職人トライバルたちの手によって編み上げられたフェアトレードハンモックのブランドです。
ハンモック取扱いの注意事項
たとえ上質な商品とは言えいくつかの注意事項を守らなければダメージを与えてしまいます。以下の点には十分ご注意ください。
1.ボタンやキーホルダーなどが引っかからないようご注意ください。
2.タバコの火
3.靴は脱いでご利用ください。
4.リラクゼーションツールの為、暴れたりしないようお願いします。
5.愛犬、愛猫と一緒に乗る場合、爪が引っかからないよう注意してください。
6.使用後は専用バッグに収め、湿気のない涼しいところに保管しましょう。